リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

引出本PROJECT/「引出本(ひきでぼん)」は、豊かな意味で新郎湿布とゲストの「これまで」と「これから」を引き結びます。

【「引出本」+「本」で、<引出本>。】家族やゲストに今までの感謝を伝え、絆を結び直す結婚式。これまでだけでなく、これからの時間も繋げたい・・・そんな想いを、引出物で実現できないかと、ブライダル総研は考えました。

 例えば新郎新婦は、「本」を選ぶとき、ゲストの趣味や、いつか共有した時間を思い出しながら選びます。
結婚式後、ゲストはもらったモノや「本」を手に取り、贈り主の結婚式の記憶を引き出します。
再び会う際には、贈った本の感想を伝えることもあるでしょう。

 つまり「引出本」とは、新郎新婦とゲストを過去と未来にわたって繋ぐ引出物。
心をこめて選んだモノと、そのモノの意味を増幅して豊かなメッセージを伝える本。
この組合せで、「引出本」はより意味のある贈り物となることでしょう。

この試みにより、古来から続いてきた「引出物」という風習が、より強い意味をもって今後も受け継がれていくことを、ブライダル総研は願っています。

【CASE1】月が語る、物語。

Anhelo×編集工学研究所×THE COVER NIPPON が考える「引出本」とは。

「引出本(ひきでぼん)」第一弾として、ブライダル総研では、「上質な結婚式」を提案する結婚情報誌「Anhelo(アネーロ)」と、
現代の知の巨人・松岡正剛率いる知と本のプロ「編集工学研究所」、そして日本のモノ作りを応援する「THE COVER NIPPON」に、
新しいギフトの形である「引出本」の提案をお願いしました。さて、そうして出来上がったものとは・・・?

引出本とは

モノ

幸せの「橋渡し」となる才色兼備なアイテムを

月の満ち欠けの箸置き(5個セット)

富山県高岡市の工房にて、生型鋳造という昔ながらの製法で鋳造した錫製の箸置きは、そのほとんどの工程が手作業で行われている。突起部のピッチを変えることで移り行く月の姿を表現した、さりげないデザインに、大人を美意識をくすぐる心憎いセンスが薫ります。月面を表現するために鋳型から取り出したままの鋳肌を活かし、丁寧に磨き上げる事で月明かりの優しい光を演出。錫という素材は錆びにくいため、扱いやすいテーブルウエアとしても重宝されています。

本

贈る相手によって本をセレクトします(「おびどめ (伝えたい日本の美しいもの) 」貴道裕子)

月のイメージを増幅させる、本

例えば尊敬する大人の女性には、日本の豊かな文化を凝縮した帯留めの写真集を。この本を眺めることで、箸置きにおさめられた小宇宙へのイメージも同時に広がります。

今回、贈る相手によって様々な本をセレクトしました。

「贈りたい人」別の本を見る

贈る演出

引出本をセンスアップするお洒落で知的な名脇役

引出本の意味を伝えるカード

日本古来の「寿ぎ(ことほぎ)」を表す文様をデザインした9枚のカード。この文様の頭文字をつなげると、これまた幸せのメッセージが!?裏面には、モノや本の解説、ギフトに込めた想いが綴られています。

メッセージカードの秘密を見る

引出本

喜ばれるラッピングで包んで…引出本の完成!

ギフトと本も、ラッピングに使われた透かし模様の和紙でドレスアップ。檜の削り材を再利用した温もりのある梱包材も、香しい演出です。
セット価格は、6,900円~10,500円。

<セットに含まれるもの>

  • ・月の満ち欠けの箸置き(5個入1セット)
  • ・本
  • ・メッセージカード(9枚・メッセージカード袋入り)

引出本

▲ラッピングペーパーは、42都道府県のシルエットを、丸文に意匠化した「THE COVER NIPPON」のもの。そこに、透かし和紙や結び水引をデザインして、引出本オリジナルの包みが完成。

贈りたい人に合わせて、本を選ぶ

尊敬する、目上の男性に

紳士の書斎の静かなる存在感

「月光」 林 完次

「月光」 林 完次

セット価格 : ¥8,900

満ち欠けを繰り返し、日々、小さな変化を重ねている月。その姿に名前をつけ、物語を奏でてきた先人たちが感じた“月の言祝ぎ”は、現代においても、変わらずに私たちのまわりに注いでいます。月の名と物語が透明感のある文章と幻想的な写真で綴られた一冊は、目上の男性に心地よい刺激を与え、月を愛でる心の豊かさを感じさせてくれるでしょう。

「腕白小僧がいた」 土門 拳

「腕白小僧がいた」 土門 拳

セット価格 : ¥7,100

目に飛び込んでくるのは、土門拳の独特の切り口で焼き付けられた、モノクロームの世界観。人生の先輩である目上のゲストも、かつては活力と輝く笑顔に満ちた腕白小僧だったのでは?という遊び心を感じていただける一冊。月のように満ち欠けを幾度となく繰り返し、いぶし銀の味わいを増してきた、かつての腕白小僧への敬意をこめてお贈りください。

生き方に憧れる、目上の女性に

和装スタイルの新鮮な遊び心

「おびどめ」 貴道 裕子

「おびどめ」 貴道 裕子

セット価格 : ¥10,500

著者・貴道裕子さんの貴重なコレクションを収めた美しい写真エッセイ。帯留めは掌にのる、小さくて大きな宇宙です。自然の息遣いに、人々の喜怒哀楽、生活への愛しさがぎゅっと込められています。一方、月の箸置きも天のリズムを5つの小片に収めた逸品。きものでのお出掛け前はもちろん、日々のふとした瞬間に、日本人が掌で育ててきた美を愛でていただける一冊です。

「この世界のぜんぶ」池澤 夏樹、早川 良雄 (イラスト)

「この世界のぜんぶ」
池澤 夏樹、早川 良雄 (イラスト)

セット価格 : ¥6,900

木々の隙間からあふれる陽射しのように、優しく屋根を打つ雨のように、少し照れ笑いしている月にかかる雲のように、鏡に光集めるメリーゴーランドのように……。文字と絵が余白のなかに美しく居並んだ一冊は、天空にある月が、地球の出来事の欠片を、そっと掬い取ったような慈しみに満ちています。ゲストを思う温かな気持ちが伝わりますように。

遊びごころを忘れない、同世代の男性に

ビジネスの洒脱な会話の糸口

「山口晃作品集」 山口 晃

「山口晃作品集」 山口 晃

セット価格 : ¥9,300

過去と現在が溶け合い、雲海を潜って40万kmの月の視線から、ズームアップして見る日本の景色は然もありなん!と、感じ入る作品集。繊細さと強さといたずらが共存するこの一冊は、ふたりの未来に起こるであろうユーモアに満ちた日々への思いを、月の箸置きと一緒に届けてくれるはず。ルーペ付きで筆者の細やかな筆の動きを拡大して見られる心憎い仕掛けも魅力。

「ないもの、あります」クラフト・エヴィング商會

「ないもの、あります」
クラフト・エヴィング商會

セット価格 : ¥7,200

暮らしの中で、“あれがない、これがない”と嘆くのではなく、見過ごされがちな些細な“モノ”や“コト”を丁寧に掬いとり、今まで気付かなかった幸せを感じさせるエピソードが満載の一冊です。読後には、月と同じように、欠けていることはこれから満ちることへの期待とイコールだという、ポジティブな明日への活力が漲るに違いありません。

同じ時代を過ごした、同世代の女性に

休日ブランチの小粋なエスプリ

愛蔵版「絵のない絵本」 アンデルセン

愛蔵版「絵のない絵本」 アンデルセン

セット価格 : ¥9,300

月は1日1回、世界中を旅します。そして夜ごとに屋根裏に住む絵描きに見聞きした出来事を話してくれ、絵描きは心に美しい絵を描きました……。銀の月の箸置きが語りかけてくれるような、どこか懐かしいアンデルセンの物語。大人になった今だからこそ、あえて大切な忘れ物を捜しに空想の世界を旅していただきたいという思いからチョイスしました。

「クロワッサンとベレー帽 ふらんすモノ語り」鹿島 茂

「クロワッサンとベレー帽 ふらんすモノ語り」
鹿島 茂

セット価格 : ¥6,900

クロワッサンは三日月で、満月はベレー帽。月明かりの夜に摘まれた四つ葉のクローバーにまつわる幸せのジンクスや、フランスの女の子だけが知っているリボンの秘密のお話など、プティフールな80余編もの“ふらんすモノ語り”は、さながら銀のお月さまのないしょ話。小さな一冊と一緒に、大切なゲストに祝福の月の欠片が降りしきりますように。

すべての人に

「星三百六十五夜 春・夏・秋・冬」(4冊セット) 野尻 抱影

「星三百六十五夜 春・夏・秋・冬」(4冊セット) 野尻 抱影

セット価格 : ¥8,800

※「春」「夏」「秋」「冬」から、一冊セットも選べます

セット価格 : ¥6,900

月と星というベストカップル。彼らはいつもひっそりと空にあり、私たちはそのことを普段は心にとめていません。ですが、迷える時、夜道に放り出された時、月と星という道しるべを見つけて安堵します。当たり前でありながら、いざという時お互いが誰よりも頼れる存在でありたい。月と星の姿に夫婦のあり方を重ねてお贈りします。

商品の注文・お取り扱い店

「引出本」のお取り扱いは終了しました。

アネーロ
引出物は、豊かな時間をともに重ねてきた大切な人へ、ふたりからの「お福分け」です。だから、感謝の心を代弁しつつ、上質を知り尽くした大人のゲストの美意識に叶うモノでありたい。そんな願いをひとしお込めて、ゼクシィアネーロはこの箸置きを選びました。
松丸本舗
松丸本舗は「物語」を引き出して、お客様と本とを橋渡しするお店です。日本には古来より、前もってお祝いすることで福を呼び込む伝統があります。「引出本」は大切な方へのふたりからの予祝。月の言祝ぎを込めて、月の箸置きとともに日常の時間の中に「月の時空」をお届けする本を選びました。
THE COVER NIPPON
THE COVER NIPPONでは、伝統のこころに根ざし、日本の美しい技を尊び、全てが大切な贈り物と考える日本の熨斗紙の考え方から、さまざまに組み合わせるギフトを取り揃えています。「引出本」も新たなギフトの形として広くご提案します。

ブライダル総研より

「引出物」はその昔、馬を贈り物として庭に引き出して渡したことからそう呼ばれるようになったそうです。いつの時代も「引出物」は贈る相手の顔を思い浮かべながら心を込めて選ぶものであってほしい。その一つの方法として、「本」を添えて贈るギフトスタイルを提案いたしました。

「ブライダル総研」は、株式会社リクルートのブライダルカンパニー内に設置されている調査・研究組織。 結婚や結婚式に関する調査・研究、未来への提言を通じて、ブライダルマーケットの発展に貢献することを目的として活動しています。

担当研究員より

担当研究員:金井 良子(カナイ ヨシコ)
プロフィール:プライベートでは、何か活字がないとイライラしてしまう活字中毒。このプロジェクトでは、大切な婚礼文化と大好きな書籍文化の両方を盛り上げたいという想いで取組みました。きっと、贈る方それぞれの「引出本」があるはず。そんなお話をいろいろお聞かせください。

会場オリジナルの「引出本」を創りたい、伝統工芸を活かした「引出本」を開発したいなど…

「引出本(ひきでぼん)」に関するご意見・ご要望はブライダル総研までお問い合わせください