オリジナリティが光る結婚式で
「新郎新婦&チーム&地元」を幸せにする日を創りたい
プランナー歴は7年。趣味はウィンドウショッピングです。「いい結婚式」を創るために、必ず1度はご両親を交えて打ち合わせをするようにしています。時には新郎新婦のご実家に直接お伺いさせていただくことも!
地元に愛される「島原駅」で自分達らしい結婚式を
4年前、遠方にいるご友人の代わりにザ・マーキーズへお越し頂いたのが、新郎新婦と私の初対面でした。それから3年後「本田さん、私たちもついに結婚します!」と二人が笑顔で来館されたのです。
「今まで支えになってくれた両親、友人、そして新郎の育ての親である“岡にいちゃん”に感謝の気持ちを伝えたい。一生の思い出になるような式にしたい」結婚式への想いを語る二人に提案したのは、新郎が勤務する島原鉄道「島原駅」での挙式でした。過疎化が進む島原半島。皆に愛される「島原駅」で結婚式をすることで、地域活性化に繋げたい。ゲストはもちろん、地元の人にも島原の良さ、そして改めて結婚式の良さを感じてもらいたい。職種を活かした二人らしい演出で、その想いを実現することに…。
前例のない結婚式に向けて、課題は山積み。会場設営、人や乗り物の導線など、島原鉄道の方の協力を得ながら解決していきました。初めての取り組みに悪戦苦闘する私を助けてくれたのは、会社のスタッフ。一人では到底無理だった舞台装飾など、皆の手作りで完成することができたのです。
- 島原駅をバックに笑顔の新郎新婦。常に前向き、ポジティブで周りを元気にさせてくれる明るさがとても魅力的な二人です。
「島原駅で結婚式、よかね!」地元の人達も笑顔で祝福
バージンロードの代わりは「ロマンストレインまつやま号」と名付けた臨時列車。誓いの言葉を読み上げる場面では、一般の方も足を止め、バスの中から拍手するお客様も。「こんな場所で結婚式を挙げるって本当よかね〜!最高ばい!」そんな声が飛び交う挙式でした。披露宴はザ・マーキーズに移動します。「出発進行!」新郎のウエルカムスピーチにゲストも爆笑!
そしてご両親への手紙。「今まで“岡にいちゃん”と呼んでいたけど、これからは“お父さん”と呼ばせてね」。“岡にいちゃん”への感謝の言葉は不器用な新郎の代わりに新婦が読み上げます。その後の花束贈呈では“岡にいちゃん”が、二人を抱きしめてくれたのです。過去を乗り越えた二人に皆が涙した瞬間でした。
ナシ婚が増えている私たちの地域ですが、今回の結婚式で沢山の「結婚式っていいね」というお言葉を頂きました。それは、この結婚式に関わった全ての人の支えがあったから。ここからまた「幸せな結婚式のRAIL」が繋がることを願っています!
- 特製ウエディングケーキは、ゲストからゲストへ、RAILを繋ぐイメージで新郎新婦の元へと運んで頂きました。
- 足を止めて二人を見守る一般のお客様、通常運行しているバスの窓から祝福の拍手をくださる方々も多数いらっしゃいました。
日々の出来事に感謝しながら幸せを運ぶ笑顔の伝道師に
「笑顔は伝染する!」これは当社の社長がモットーとしている言葉です。幸せのお手伝いをさせていただく私たちだからこそ、自らが笑顔の伝道師になる意識が大切。お客様の前に立つようになったときからこの言葉の意味を噛み締め、日々の小さな出来事にも感謝し、幸せな気分で笑顔をお伝えするよう心がけています。
審査員の目
結婚式にはどんな力があるのか、プランナーには何ができるのか。今回本田さんのプランニングを見て、その可能性の広がりを感じました。「結婚式を見たことがない人に素敵な姿を見せる」という業界視点はもちろん、「幸せな時間を地域のみんなでお祝いする」という地域活性の視点でもまだまだできることがあると再認識させられました。