リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

結婚総合意識調査

2024年10月25日に、最新の調査結果をリリース!
そこから読み取れるマーケットやカスタマの変化について、担当研究員が解説します。

調査概要 2023年4月~2024年3月に結婚した全国20~49歳の既婚者、2023年4月~2024年3月に結婚式にゲストとして出席した全国20歳以上の男女を対象に、結婚に対する意識や結婚を機としたイベント・ウエディングパーティーの実施、出席に関する状況を調査しています。
出典記入方法 「結婚総合意識調査2024(リクルートブライダル総研調べ)」と必ずご記入ください。

ウエディングイベントを実施した割合は77.8%で、前年とほぼ同水準
結婚式は、自分たちの価値観に合った自由なやり方をすればよいという考え
ゲストにとっては人とのつながりを実感し人生を考える機会となり、未婚者の恋愛・結婚に対する意欲に影響

1.既婚編(調査対象:2023年4月~2024年3月に結婚した20~49歳の既婚者)

ウエディングイベントの実施率、披露宴・ウエディングパーティー実施のきっかけと、ウエディングイベントに関する考え

  • ウエディングイベントを実施した割合は77.8%で、前年とほぼ同水準。写真撮影については、前年よりも1.9ポイント増加し、過去最高となった。
    年代別で見ると、40代での挙式、披露宴・ウエディングパーティー、写真撮影の実施率は過去最高値となっている。
  • 結婚に関するイベントの実施を迷っていたが、披露宴・ウエディングパーティ実施に至ったきっかけは、費用面や周囲からの勧めも大きいが、「結婚式に出席して憧れを持ったから」「やってみたいと思う結婚式のスタイルを知ったから」が挙がっている。
  • ウエディングイベントに関する考えは、「挙式、披露宴・ウエディングパーティーの内容に関しては、定番やしきたりにとらわれず、自分たちの価値観に合った自由なやり方をすればよいと思う」が増加。

結婚に対する考え

  • 結婚により、仕事や時間の自由度が高まったという回答が増加。
  • 結婚に対する考えでは、結婚は個人の自由で、より二人の心情を重視する傾向が見られる。

2.ゲスト編(調査対象:2023年4月~2024年3月に結婚式にゲストとして出席した20歳以上の男女)

結婚式参列によるゲストの気持ちの変化

  • 結婚式はゲストにとって人とのつながりを実感する機会や、人生を考えるきっかけとなっている。
  • 20代・30代の未婚者では、過半数が参列によって恋愛・結婚に対する意欲が「高まった」と回答。
  • 「結婚式を通じて二人らしさやオリジナリティーを感じた人」の方が結婚式の価値を感じている。

ゲスト参加型の結婚式と、その価値

  • 結婚式参列時にゲストが実施したことを見ると、ゲスト同士の交流や、ゲストが結婚式の準備や演出に関わるゲスト参加型の結婚式が増えていると考えられる。
  • 事前準備の手伝い、受付、余興、スピーチ、サプライズ等、結婚式準備への協力や演出への参加をすることで、未婚ゲストの恋愛・結婚に関する意欲が高まる傾向がある。

担当研究員の注目ポイント!

リクルート
ブライダル総研
研究員
山中 亜紗子

結婚に対する考え方とウエディングイベントの多様化

結婚に対する考え方やウエディングイベントの形式は多様化しています。
結婚は人生の重大な節目だ、家族(配偶者や子ども)がいた方が良い、という価値観は大多数ではあるものの、結婚したら子どもを持つことが当たり前と考える人が減り、一生結婚しなくても幸せだという価値観は増えています。結婚に愛情を求める一方、男女共に、結婚によって結婚前から大事にしてきた仕事により打ち込める、やりたいことを行う自由な時間が増える、という傾向も見られます。
また、結婚に際して行うイベントについては、2024年調査の披露宴・ウエディングパーティーの実施率は2023年比で微減しているものの、40代の実施率については過去最高となっており、2020年は20代以下との実施率差分が25.2ポイントありましたが、7.7ポイントまで縮まっています。結婚式はより多くの「二人」のものであり、晩婚を理由に結婚式を挙げないという考え方も減ってきていると言えます。
「結婚」は自由で、「結婚式」を挙げるか否かも自由で、どのような形式で行うかも自由になってきています。これまで以上に、二人の価値観に合う結婚式のスタイルを知る機会をつくること、また、希望に応えられるウエディング事業者が増えることで、今後の結婚式の実施率増加、さらなるスタイルの広がりにつながると考えられます。

結婚式はゲストも共に楽しみ、ゲストにとってもかけがえのない場に

上記のように、結婚式スタイルの変化が起こっているなかで、一つの傾向として見えることが、「ゲストの参加」です。
従来も、ゲストによる「余興」や「サブライズ」は多くありましたが、それだけでなく、結婚式の準備やプログラム自体へのゲストの巻き込み、また、プログラムのなかでもゲスト全員が参加できる演出が増えています。
このことにより、ゲストにとっても、結婚式に参列することが、これまで以上の意味合いを持つことにつながっていると考えられます。2024年調査でゲストが参列して感じたことの特徴として、「人とのつながり」と「自身の人生を考えるきっかけ」というキーワードが挙がっています。未婚者においては、恋愛や結婚に対する意欲の醸成にもつながっています。
特に、結婚式事前~当日の準備や演出へ参加した未婚者は、結婚する二人に準備期間から長く接すること、また当日のプログラムに参加することで、自身も恋愛や結婚に対して前向きになっている結果からも、結婚式が、よりゲストの感情に届いているということが分かります。
核家族化や地域内での人とのつながりの希薄化により、自身以外の「家族」や「結婚」に触れる機会が減っている昨今では、結婚式は若年層にとってそれらを実感できる大事な機会となり、社会のなかで今後大きな意味を持つのではないかと考えられます。このような結婚に対する考え方やウエディングイベントの動向を、ブライダル総研では今後も注視していきます。

データご利用の際の注意点

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お役立ちリンク集

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ついて知りたい①
国勢調査報告(総務省統計局)
性別・年齢別、国籍・配偶関係・世帯・教育程度等、就業状態・産業・職業社会経済分類、収入の種類、市区町村等の人口データ
日本の人口構造に
ついて知りたい②
住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)
市区町村が作成した性別・年齢別の人口、世帯数、1年間の人口動態データ
最新の人口分布を
知りたい
推計人口(総務省統計局)
国勢調査実施年以外の10月1日現在の年齢別、県別、性別の人口データ
日本の将来の人口と
推移を知りたい
将来推計人口データベース(国立社会保障人口問題研究所)
100年先までの日本の人口を都道府県別・市区町村別等の予測データ
人口に関する
様々なデータを知りたい
人口統計資料集(国立社会保障人口問題研究所)
人口に関する主なデータついて一覧掲載
世界の人口分布と
推移を知りたい
世界の統計(総務省統計局)
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婚姻組数について

婚姻組数・再婚組数の
推移を詳しく知りたい
人口動態調査(厚生労働省)
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婚姻組数の長期的な
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人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」(厚生労働省)
婚姻の動向についての分析結果
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ブライダル総研作成婚姻組数予測(2015年9月更新)

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夫婦の家庭での役割・
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家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)
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21世紀成年者縦断調査(国立社会保障・人口問題研究所)
結婚、出産、就業等の実態及び意識のトラッキング調査
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内閣府が毎年1回まとめて発表する、国民生活全般についての動きや変化を分析した年次報告書

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