リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

パートナーシップ調査

2024年7月23日に、最新の調査結果をリリース!
そこから読み取れるマーケットやカスタマの変化について、担当研究員が解説します。

調査概要 全国の「既婚者(法律婚・事実婚含む)」の18歳~69歳の男女を対象に、パートナーへの満足度やパートナーシップに関する考え方など、結婚後のパートナーシップへの意識と行動について把握できる調査です
出典記入方法 「パートナーシップ調査2024(リクルートブライダル総研調べ)」と必ず明記ください

配偶者・パートナー関係満足のカギは「個人の尊重」と「役割の柔軟性」満足層の割合は、60代で最も高く、次いで20代が高い

本リリース内の「20代」は、「18歳~29歳」を指します。

1.配偶者・パートナー関係満足状況と配偶者・パートナーへの信頼感

  • 既婚者全体で配偶者・パートナー関係の満足層は60.3%、どちらとも言えない層は22.8%、不満足層16.9%。男性の満足層は58.3%、女性では62.1%
  • 年代別に見ると、60代(63.5%)で最も高くなっており、次いで20代(62.8%)が高い。60代が高い要因としては、関係性が悪化した場合にパートナー関係を解消する層が一定層いることが考えられる一方、パートナー関係を継続している人においては長年のパートナーとの生活の中で信頼関係が構築されていることが推察される。また、子どもの独立や自身の定年や仕事のペースダウンなどにより、生活のゆとりが生まれたことも影響していると考えられる。
  • 「配偶者・パートナーのことを信頼している」と答えた割合は、20代の61.8%から年代が上がるほど高くなる傾向があり(40代は除く)、60代の71.9%が最も高い。60代までパートナー関係を続けている層における信頼関係の高さがうかがえる。

2.配偶者・パートナーとの関係性

  • 満足層の8割前後が「配偶者・パートナーとの考え方が違うのは当たり前だ」「結婚しても個人の人生を尊重すべきである」と回答。また、60代は他の年代より割合が高く、この年代では異なる価値観を認め合う自立した関係性にある人が多いことが推察される。
  • 満足層および60代は「ある程度できていれば、家事は完璧でなくてもよい」「家事は自分と配偶者・パートナーで協力して行うものである」と回答した割合はいずれも7割以上。形式的な平等や完璧さにこだわらず相手と協力して育児・家事を行うという考え方を大切にしている様子がうかがえる。

3.良好な配偶者・パートナー関係と人生影響

  • 配偶者・パートナーとの良い関係が「人生の幸福度」「心の余裕」「生活の満足度」にプラスに影響すると答えた割合は、いずれも全体で72%台で、60代では75%台。
  • 配偶者・パートナー関係が良好なことで、「仕事のパフォーマンス」「仕事のモチベーション」「仕事の生産性」が上がると答えた割合は全体で5割以上。特に、20代・30代では他の年代よりも高い傾向。
  • 配偶者・パートナーとの良い関係があることによって、「子どもを持ちたいと思う」と答えた割合は20代で57.6%、30代で47.6%。「次世代に、結婚することを勧めたくなる」「結婚の良さを、周囲に話したくなる」は20代で5割前後、30代で4割強となっている。
  • 配偶者・パートナーとの良好な関係性は、生活や仕事のさまざまな側面に影響を及ぼしていることが推察される。

調査データ・ダウンロード

ニュースリリース2024/7/23 更新

報告書(全データ)2024/7/23 更新

過去リリース(参考:夫婦関係調査)

「パートナーシップ調査」は、「夫婦関係調査」から対象者を変更して実施しております。その為、「夫婦関係調査」と「パートナーシップ調査」を時系列で比較することはできません。

ブライダル総研所長の解説

リクルート
ブライダル総研
所長
落合 歩

夫婦やパートナー関係は、「二人で一つ」から「それぞれが自立し、尊重し合う関係」へ

夫婦やパートナー間での「対等な関係性」や「個人の尊重」は近年広がり、満足度と大きく関わっています。特に長年パートナーシップを構築しているであろう60代においても見られる特徴で、他の年代に比べ最も高くなっているのは興味深い点です。

家事や育児に対する柔軟な姿勢も同様で、パートナーとの関係を続けていく中で、多くの擦り合わせが行われてきた結果であり、関係性構築において重要な要素だと言えそうです。言い換えるとパートナー関係を良好にしていくには、相手を尊重しつつ、柔軟に役割を変え、自分たちらしいカタチを見つけていくことが大切で、それが早いタイミングからできればどの年代においても良い影響をもたらす可能性があると言えます。

また、パートナーとの良好な関係は、生活や仕事における多くの要素とも関係し、例えば、60代では「幸福度」「心の余裕」が、20代・30代では「仕事」や「子どもを持つ意向」への影響が相対的に高く、個人のウェルビーイングやさまざまな選択に大きな影響を与えるものになっています。

データご利用の際の注意点

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お役立ちリンク集

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日本の人口構造に
ついて知りたい①
国勢調査報告(総務省統計局)
性別・年齢別、国籍・配偶関係・世帯・教育程度等、就業状態・産業・職業社会経済分類、収入の種類、市区町村等の人口データ
日本の人口構造に
ついて知りたい②
住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)
市区町村が作成した性別・年齢別の人口、世帯数、1年間の人口動態データ
最新の人口分布を
知りたい
推計人口(総務省統計局)
国勢調査実施年以外の10月1日現在の年齢別、県別、性別の人口データ
日本の将来の人口と
推移を知りたい
将来推計人口データベース(国立社会保障人口問題研究所)
100年先までの日本の人口を都道府県別・市区町村別等の予測データ
人口に関する
様々なデータを知りたい
人口統計資料集(国立社会保障人口問題研究所)
人口に関する主なデータついて一覧掲載
世界の人口分布と
推移を知りたい
世界の統計(総務省統計局)
国連やWHOの統計に基づいた世界の人口データ

婚姻組数について

婚姻組数・再婚組数の
推移を詳しく知りたい
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婚姻組数の長期的な
変遷とトピックスを知りたい
人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」(厚生労働省)
婚姻の動向についての分析結果
将来の婚姻組数の
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婚姻組数予測(リクルート ブライダル総研)
ブライダル総研作成婚姻組数予測(2015年9月更新)

結婚と結婚生活について

夫婦の家庭での役割・
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家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)
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21世紀成年者縦断調査(国立社会保障・人口問題研究所)
結婚、出産、就業等の実態及び意識のトラッキング調査
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消費動向について

時事の社会的テーマから
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国民生活白書(内閣府)
内閣府が毎年1回まとめて発表する、国民生活全般についての動きや変化を分析した年次報告書

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