リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

結婚トレンド調査

2023年10月25日に、最新の調査結果をリリース!
そこから読み取れるマーケットやカスタマの変化について、担当研究員が解説します。

調査概要 2022年4月~2023年3月に挙式、披露宴・ウエディングパーティーを実施した、もしくは実施予定があった『ゼクシィ』会員を対象に、結婚式の内容や使った金額、検討手段や選んだ理由など、結婚式の実態を聴取した調査です。
出典記入方法 「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」と必ずご記入ください。

挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額平均327.1万円、
昨年調査から23.3万円回復
結婚式は一層「自己肯定感が高まる場」となり
「自分たちが楽しむ」気持ちを大切にする兆しも

1.披露宴・ウエディングパーティー実施者が自身の披露宴・ウエディングパーティーに満足した割合は、全国推計を開始した2009年調査以来最高。自己肯定感が高まる場になっている

  • 披露宴・ウエディングパーティーについて「満足・計」は97.8%で、昨年調査から1.5ポイント増加し、全国推計を開始した2009年調査以来最高。内訳をみると、昨年調査から「非常に満足」が5.1ポイント増加、「まあ満足」が3.6ポイント減少。
  • 結婚式を通して、自分自身やこれまでの人生が好きになったと思う人(「そう思う・計」)は78.1%で、年々増加傾向。
  • 結婚式を通して、列席者から二人が応援されていると感じた人(「そう思う・計」)は95.4%で、年々増加傾向。

2.披露宴・ウエディングパーティーを実施した理由として「自分たちが楽しむため」が、唯一年々増加傾向。また、友人など親・親族以外の方への気持ちも、コロナ禍での減少から徐々に回復

  • 披露宴・ウエディングパーティーを実施した理由は、「自分たちが楽しむため」が年々増加傾向にあり、2020年調査から2023年調査で4.1ポイント増加。一方、「友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるため」「友人など親・親族以外の方に喜んでもらうため」は2021年調査で減少したものの、2022年調査以降2年連続して増加し、徐々に回復。

3.担当プランナーとのコミュニケーションで最も多いのは「自分たちらしい結婚式になるような提案」

  • 会場決定後の担当プランナーとのコミュニケーションの内容は、「自分たちらしい結婚式になるような提案があった」が63.4%で最も高く、次いで「自分たちの要望や意図を理解してくれた」が54.4%、「疑問や不安などがないか親身になってくれた」が51.5%で続く。

4.コロナ禍による予算・金額面、招待・参加人数面への影響は引き続きみられる。特に、招待・参加人数面で「影響があった」割合が約4割

  • コロナ禍による挙式、披露宴・ウエディングパーティーへの予算・金額面での影響は、「影響があった・計」が20.4%で、昨年調査から19.1ポイント減少。
  • コロナ禍による挙式、披露宴・ウエディングパーティーへの招待・参加人数面での影響は、「影響があった・計」が40.8%で、昨年調査から27.1ポイント減少。

5.挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額の平均は引き続き回復傾向

  • 挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額の平均は327.1万円で、昨年調査から23.3万円回復。

6.招待客人数の平均は49.1人で、昨年調査から5.9人回復。勤務先の上司・同僚の主たる招待基準が、「親しくしていること」へ変化

  • 披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数の平均は49.1人で、昨年調査から5.9人増。
  • 勤務先の上司・同僚の招待基準は、「親しくしていること」が75.6%で年々増加傾向、「招待しないと失礼にあたること」が36.6%で年々減少傾向。

担当研究員の注目ポイント!

見えてきたのは「おもてなし」だけではない、
「自分たちが楽しむ気持ち」も大切にする兆しと「自分たちらしい結婚式」を支える
プロフェッショナルなプランニング力

披露宴・ウエディングパーティーを実施した理由では、親・親族や友人などに、感謝の気持ちを伝えるためや喜んでもらうためといったことが高く、根強い結婚式の目的であることがうかがえます。そんな中、今回の調査では「自分たちが楽しむため」が年々増加しているという点に着目しました。披露宴・ウエディングパーティー実施理由の中でコロナ禍前からコロナ禍もなお連続して増加しているのはこの項目だけであり 、2020年調査(コロナ禍前の2019年度結婚式実施者対象)から2023年調査(2022年度結婚式実施者)で4.1ポイント増加しています。
コロナ禍には、多くの人がやむを得ず招待客を絞ることとなりました。P10に示した招待基準の変化からも読み取れるように、結果的に結婚式はより親密な人が集まる場となりました。心から大切に思う親しい人を中心に集まる場だからこそ、過度に気負い過ぎず「大切な人と過ごす時間」を素直に楽しもうという気持ちが高まっているのではないでしょうか。また、思うように招待客を呼べない中、実施することの意味や自分たちにとっての結婚式の意義を考え抜いたことも、「親や友人たちに感謝の気持ちを伝えるため」だけではなく「自分たちが楽しむ」気持ちを大切にする傾向につながっているのだと思います。年々高まるおもてなし志向に現れていた「ゲスト軸」に、実施者自身が楽しむ「自分たち軸」も大切にする志向が加わることで、結婚式がより多様に変化する兆しが見えた調査結果となりました。

また、結婚に対する考え方・結婚式を通して得たことにおいては、「結婚式を通して、列席者から二人が応援されていると感じた」が9割以上で年々増加傾向。「結婚式を通して、自分自身やこれまでの人生が好きになったと思う」も8割弱で3年連続増加。結婚式が一層「自己肯定感が高まる場」となっていることがうかがえ、結婚式実施者が結婚式に対して満足した割合は過去最高となりました。

また、2022年度結婚式実施者のうち、「自分たちらしい結婚式ができた」と思う人は97.4%と、多くの人が自分たちらしい結婚式ができたと実感している様子がうかがえました。さらに、会場決定後の担当プランナーとのコミュニケーションの内容について、「自分たちらしい結婚式になるような提案があった(63.4%)」が最も高く、「自分たちの要望や意図を理解してくれた(54.4%)」、「プランナーと一緒に、自分たちらしい結婚式を考えることができた(45.5%)」であるという結果から、多くのプランナーがカップルに対し「自分たちらしい結婚式」を実現するための提案をしている実態が明らかになりました。

近年、「二人の希望・要望を叶える」というだけではなく、プランナーのプロフェッショナルなカウンセリング力・プランニング力を駆使して、カップル本人たちも想像できていない、二人らしさの源泉を形にするような結婚式を多く目にするようにもなりました。多くのプランナーが自分たちらしい結婚式になるような提案をし、実際に多くのカップルがそれを実現できることで、「自分たちらしさが何かわからなくても、プランナーさんがきっと導いてくれる」というワクワク感も感じられるようになったのではないでしょうか。

データご利用の際の注意点

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お役立ちリンク集

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ついて知りたい①
国勢調査報告(総務省統計局)
性別・年齢別、国籍・配偶関係・世帯・教育程度等、就業状態・産業・職業社会経済分類、収入の種類、市区町村等の人口データ
日本の人口構造に
ついて知りたい②
住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)
市区町村が作成した性別・年齢別の人口、世帯数、1年間の人口動態データ
最新の人口分布を
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推計人口(総務省統計局)
国勢調査実施年以外の10月1日現在の年齢別、県別、性別の人口データ
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将来推計人口データベース(国立社会保障人口問題研究所)
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人口統計資料集(国立社会保障人口問題研究所)
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