リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

結婚トレンド調査

2024年10月25日に、最新の調査結果をリリース!
そこから読み取れるマーケットやカスタマの変化について、担当研究員が解説します。

調査概要 2023年4月~2024年3月に挙式、披露宴・ウエディングパーティーを実施した、もしくは実施予定があった『ゼクシィ』会員を対象に、結婚式の内容や使った金額、検討手段や選んだ理由など、結婚式の実態を聴取した調査です。
出典記入方法 「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」と必ずご記入ください。
  • 披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数平均は52.0人で前年調査比105.9%、挙式を含めた総額平均は343.9万円で前年調査比105.1%となった。
  • 結婚に対する考え方やライフスタイル・価値観において、「結婚式の内容に関しては、定番やしきたりにとらわれず、二人の価値観に合った自由なやり方をすればよい」と思う割合が3年連続約9割。「ジェンダーにとらわれず、自由に望む生き方を選択できる」と思う割合も2年連続約9割となった。
  • 今回の調査の特徴として、二部制の結婚式や子どもと一緒に実施する結婚式、ゲスト参加型やジェンダーにとらわれない演出を実施する結婚式など、結婚式の多様化におけるさらなる兆しが見えてきている。

1.挙式、披露宴・ウエディングパーティーの人数や費用

  • 招待客人数の平均は52.0人で、前年調査から2.9人増加し、前年調査比105.9%。
  • 総額の平均は343.9万円で、前年調査から16.8万円増加し、前年調査比105.1%。

2.結婚に対する考え方やライフスタイル・価値観

  • 結婚に対する考え方やライフスタイル・価値観において、「結婚式の内容に関しては、定番やしきたりにとらわれず、二人の価値観に合った自由なやり方をすればよい」「ジェンダーにとらわれず、自由に望む生き方を選択できる」と思う割合がそれぞれ約9割。
  • 結婚に対する考え方において、「結婚を機にイベントを行うときは、自分の所属するコミュニティごとに分けて実施したい」と思う割合が、聴取開始以来過去最高。

3.結婚式の多様化におけるさらなる兆し

  • 二部制の認知率は31.8%。二部制の実施率は23.5%で、聴取開始年(2021年調査)から11.4ポイント増加。
  • 二部制実施者は、非実施者に比べて、招待客人数の平均が4.9人多く、総額の平均が16.6万円高い。
  • 「子どもがいて、挙式、披露宴・ウエディングパーティーに一緒に出席した」割合は2021年調査以降3年連続で増加。
  • 演出を決定する際に心がけたことのうち「列席者も参加できるようにすること」は2018年調査から9.6ポイント増加。披露宴・ウエディングパーティーに関して実施した演出は「招待客みんなが参加できる演出を行う」が3年連続で増加しコロナ禍前の2019年調査を超えて過去7年で最高値。
  • 披露宴・ウエディングパーティーに関して実施した演出のうち、2018年調査からの差が最も大きいのは「ウエルカムスピーチを新郎・新婦お二人で行う」で14.0ポイント増加。
  • 披露宴・ウエディングパーティーの満足度は、結婚式のスタイルに関わらず引き続き高い。

担当研究員の注目ポイント!

リクルート
ブライダル総研
研究員
下伊豆 ちひろ

披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数、挙式を含めた総額ともに前年調査比105%超
結婚式はさらに多様に

披露宴・ウェディングパーティーの招待客人数と挙式を含めた総額は、コロナ禍での一時的な減少の後、3年連続で回復し、今回の調査では前年比105%となりました。

特に、招待客人数については、コロナ禍で80人以上の割合が大幅に減少し、20人未満の割合を下回っていたところから、80人以上の割合が3年連続で増加し、20人未満の割合を超えて逆転しました。コロナ禍を経て世の中の多くの「当たり前」が変化した中でも、結婚式において「大勢のゲストに結婚という節目を祝ってもらいたい」「一堂に会してもらい感謝を伝えたい」という一定のニーズが存在していることがうかがえます。

本報告書でも取り上げている通り、近年の新郎・新婦においては、「しきたりやジェンダーにとらわれず、自分たちらしさや価値観を自由に表現すればよい」という意識が広く持たれていることが分かります。

結婚式については、コミュニティごとに実施する結婚式へのニーズが高まっているという新しい兆しが見えたほか、二部制の結婚式や子どもと一緒に実施する結婚式、ゲスト参加型の演出やジェンダーレスな演出など、自分たちにとってベストな結婚式の形を二人が自由に選んだ結果、さらに多様化が進んでいることが明らかになりました。

出会い方も、結婚の形も、20年前には想像もできなかった選択肢が広がってきたように、結婚式の形もここからさらに多様に、さらに自由に、広がっていくことでしょう。

だからこそ、結婚式の変わらない本質的な価値と、変化する手段や形の多様性を、未来の新郎・新婦にしっかり伝えていく必要があると感じます。

データご利用の際の注意点

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お役立ちリンク集

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日本の人口構造に
ついて知りたい②
住民基本台帳人口移動報告(総務省統計局)
市区町村が作成した性別・年齢別の人口、世帯数、1年間の人口動態データ
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推計人口(総務省統計局)
国勢調査実施年以外の10月1日現在の年齢別、県別、性別の人口データ
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