リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

GWA活用ヒント!企業インタビュー(1) 株式会社 Eau-de-vie WEDDING Inc.

理念は「感動創造企業」。感動を生む組織を再構築

前はプランナーとして結婚式を作っていました。当時、現場ではお客様の願いを叶えるための解決策が頻繁に議論されていましたが、7年前に手を挙げてウエディングの統括に就いた頃、そういう会話が減っていることに気づきました。もしかするとプランナーたちは仕事の楽しさを感じられていないのでは、という疑念。たとえ集客が伸びても、結婚式の質が上がっておらず、働く人が楽しんでチャレンジできる環境でなければ、会社もいつかはつまずいてしまう。そう感じて「お客様に寄り添える集団を再構築しよう」と決意しました。

 そこでプランナーの成果を評価する「P1グランプリ」という社内イベントをGWAの書類選考時期に合わせ、全員が参加することに。社内とGWAの両輪で、良い結婚式に向き合えるような仕掛けを作りました。

 GWAには、プランナーの意欲の向上だけでなく、経営陣にとってのメリットもあります。日頃は知り得ない、個々のプランナーの感じていること、苦しんでいることを知ることができ、会社の方向性と現状の把握が可能になるからです。プレゼンテーションを通じて、彼らがどんな想いで結婚式を作っているのかが経営陣や他部門に伝わり、そこで生まれる感動や共感が、会社運営にも大きく役立っています。私にとってはGWAという外部の評価基準を学ぶことが、人材育成においても非常に有効。プランナーにとっても、レベルアップの源となっています。

経営者としてお客様と従業員の幸せを追求したい

たちは「世の中の笑顔を作る『感動創造企業』でありたい」との理念を大事にしています。売上や集客も大事ですが、目の前のお客様が喜ぶ姿を見ることこそが、この仕事をする意味合い。お客様の感動の積み重ねが売上につながっています。またお客様を喜ばせずして企業の成長はありません。売上を伸ばすための小手先だけの施策より、お客様にとっての有益さが大切。経営陣全員がこのような共通の想いを持っていることが大きく、社員にも日々伝え続けているので全員のベクトルが同じなのだと思います。

 また従業員は家族同様。「従業員が満足していなければ、お客様を感動させることもできない」がポリシーで、さまざまな社内イベントにも力を入れ、コミュニケーションを活発化させています。

 お客様に寄り添い、さまざまなパートナーと協力し合いながらお客様の願いを叶える。これほどの能力は、結婚式だけの領域にとどまらないものだと私は思っています。プランナーがウエディングの枠から飛び出し、いろいろな場に登場できる世界を構築していけたら。それを期待し、求め続けていきたいと思っています。

▲従業員を大切にする経営陣と、会社に恩返ししたいという従業員。3人の口から自然に「家族」という言葉が。

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