新卒で入社してすぐ、ウエディングプランナーに。その後産休・育休で4年近く休職し、子育てしながらの業務への不安からプランナーではなくプランナーアシスタントとして復職しました。やがて身近でがんばる後輩たちの姿に触発され、3年前からプランナーとして復帰。現在2人の娘たちは、小学校低学年になりました。
今回GWAでベスト50に選んでいただき、お客様からの反響の大きさに驚いています。同時に大きなプレッシャーも感じていますが、弊社は結婚式だけに特化した会社ではないので、ウエディングプランナーの情報が社内だけでなく社外にも知れ渡ったことは、大きな分岐点だと思います。
ありがたいことに研修講師など後輩教育の場も与えていただき、業務の幅も広がりました。
プランナーというのは前を向く仕事なので、1回ごとに振り返ることはなかなかありません。それが、GWAのおかげで「あれは自分にとって最善のプランニングだった」と思えたことが、最も大きな気づきでした。
仕事するにあたって、私が大切にしている信条が3つあります。
一つは「Have FUN」。仕事を誰よりも楽しむことです。お客様よりも楽しく! 私が心を開いて楽しそうにしていると、自然とお客様も心を開いてくれます。この精神があれば、誰よりも楽しい結婚式を作れるのではと思っています。
二つ目は「Noといわない接客」。お客様に要望を伝えられた時は必ず、YesでもNoでもなく、「WHY?」と聞くよう心がけています。なぜそれをしたいのか、理由を知ることが重要。それさえわかれば、本当に必要なのかを見極めたり、違う提案をしたりすることが可能になるからです。断るのではなく、潜在ニーズが何なのかを知ることこそが大切だと思います。
三つ目は「一日だけど一生のこと」。これは私たちが掲げている企業理念です。結婚式から日が経っても「あの日があるから今日も頑張ろう」と思えるような、特別な一日に。そのことを2人にもきちんと伝えられるようにしたいと思っています。
完璧にできていないことも多々あるかと思いますが、この3つだけはブレずに強い想いをもって実践するよう、心がけています。
結婚式は一組一組がチャレンジの連続。トレンドも変わるし、自分とお客様との年齢は離れていく一方です。3~4年続けるとしんどくなり、離脱するプランナーも少なくありません。
それでも元プランナーの人たちと話すと「しんどかったけど、やっぱりプランナーってすごくいい仕事だよね」という声がよく上がります。実は、戻りたいけど躊躇している人もたくさんいるのではないでしょうか。
自分は戻ってみて、「結婚している」「子どもがいる」というだけで、安心するお客様が本当に多いことに気づきました。人生経験をもってお話しすると、得られる納得感も違う気がするので、経験値のあるプランナーに戻ってきてほしいと心の底から思っています。だからこそ、ママとしてもプランナーとしてもまだまだ走れる姿を見せて、発信していきたいと思います。
GWAのエントリーシートを書き終えて思ったのは、プランナーとは幸せを渡すのではなく幸せをたくさんもらえる仕事なんだな、ということ。あらためて結婚式が好きだと思えました。忙しい日々の中でこの仕事は本当に自分に合っているのかな、このままでいいのかな、と思う瞬間は何度もありますが、動きを止める勇気はなかなかもてないもの。
そういう意味で、GWAは自分が本当にしたいことは何かを立ち止まって考えさせてくれるいい時間でもありました。
ベスト8に選ばれている方たちは、潜在ニーズの引き出し方、紐解き方が本当に上手。多くのプランナーたちが頑張っているんだなぁ、と刺激にもなりました。
会社が違うからライバルということではなく、手を取り合い、業界がチームとなればこんなに素晴らしい結婚式が作れるんだということを、GWAを通して発信していけたらと願っています。
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