◆夫婦間で「価値観の相違や違和感を感じたことがある」と回答した人は約2人に1人
異なる家族・環境で育った男女が出会い、家庭を築く「夫婦」というカタチにおいて価値観の相違や違和感を感じた人の割合はどれほどなのでしょうか。「夫婦関係調査2019」にて20代~60代の既婚男女に調査しました。
【夫婦関係や配偶者についての意識/20代~60代の既婚男女/ややあてはまる・非常にあてはまる計】
◆価値観の相違や違和感を感じることがある:45.5%
夫婦関係において「価値観の相違や違和感を感じることがある」と答えた人は45.5%と約2人に1人は何かしらの違和感を感じたことがあると回答しています。
◆乗り越える為にはコミュニケーションを通じ、「価値観をすり合わせる」ことがポイント
では、「価値観の相違や違和感を感じることがある」と答えた45.5%の中でも夫婦関係に満足している人と不満足だと感じている人の差はどういった要素で生まれているのでしょうか。
【夫婦関係や配偶者についての意識/「価値観の相違や違和感を感じることがある」にややあてはまる・非常にあてはまると回答した20代~60代の既婚男女/夫婦関係満足度別】
◆コミュニケーションは十分にとれている(とれていた)
全体:54.1% / 満足者:83.6% / 不満足者:11.0% 差:72.6pt
◆将来の夢や計画について,話し合っている(していた)
全体:44.3% / 満足者:65.0% / 不満足者:14.1% 差:50.9pt
◆[あなたは]配偶者を尊重している(していた)
全体:54.5% / 満足者:75.0% / 不満足者:24.6% 差:50.4pt
◆[あなたは]配偶者の心配事や悩みを聞いている(聞いていた)
全体:44.9% / 満足者:60.7% / 不満足者:21.9% 差:38.8pt
「価値観の相違や違和感を感じることがある」と答えた45.5%の中で、夫婦関係満足者と不満足者で特徴的な差の要素として、「コミュニケーション」に関する事柄が挙げられます。「コミュニケーションが十分にとれていること」「将来の夢や計画について話し合っている」「配偶者の心配事や悩みを聞いている」など普段からコミュニケーションが十分にとれていることがみてとれます。加えて、「将来の夢や計画」などの前向きな話しから「心配事や悩み」といった決して前向きとはいえない話しにおいても会話もしくは聞く姿勢をもっていることがわかります。また、スタンスとして相手をしっかりと尊重している姿勢が垣間見えることも特徴的です。
つまり、日常的なコミュニケーションの中から価値観のすり合わせがおこなわれ、且つお互いの価値観を尊重することでお互いの良い関係性が保たれていると考えられます。
異なる家族・環境で育った男女が出会い、家庭を築く「夫婦」というカタチにおいて価値観の相違や違和感が避けられないケースは少なからずあるでしょう。また、社会的背景によって、人の価値観が急速に多様化しているとされる現代において今後更に価値観の相違は増えていく可能性も大いに考えられます。しかし、長く人生を共にする夫婦にとって大切なことは、価値観の相違や違和感を感じた時に心にしまうのではなく、コミュニケーションの中でお互いの価値観の「すり合わせ」を通じ、「価値観の理解・尊重」を行うことが大切な第一歩なのではないでしょうか。
◆グラフ、詳細はこちらを御覧ください⇒「約2人に1人が」
◆「夫婦関係調査」のリリースはこちらを御覧ください⇒ 「夫婦関係調査2019」
◆出版・印刷物へデータを転載する際には、「夫婦関係調査2019(リクルートブライダル総研調べ)」と明記いただきますよう お願い申し上げます。
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