◆世帯年収によって、夫婦関係満足状況に大きな差はない
夫婦関係の満足状況と世帯年収は関係するのでしょうか。
20代~60代の既婚者に、「世帯年収と夫婦関係の満足状況」について調査しました。
【年収別にみた夫婦関係の満足状況(20代~60代既婚者)】
・400万円未満:満足している 60.9%/どちらでもない 22.3%/満足していない 16.8%
・400~600万円未満:満足している 69.8%/どちらでもない 18.1%/満足していない 12.1%
・600~800万円未満:満足している 68.5%/どちらでもない 19.5%/満足していない 12.0%
・800~1000万円未満:満足している 74.0%/どちらでもない 14.3%/満足していない 11.8%
・1000万円以上:満足している 70.3%/どちらでもない 17.1%/満足していない 12.6%
・わからない:満足している 63.2%/どちらでもない 23.3%/満足していない 13.5%
世帯年収別に夫婦関係の満足状況をみると、世帯年収が400万円未満の人の6割以上が夫婦関係に満足しています。
また、世帯年収が400万円以上をみても、夫婦関係の満足状況は6割~7割の間で推移しており、世帯年収が高ければ高いほど、夫婦関係に満足している割合が増すというわけではないようです。
◆夫婦関係の満足状況は「日常的なコミュニケーションの量」が関係する
さらに分析を進めると、夫婦関係の満足状況は夫婦日常の行動にポイントがあることがわかりました。
【日常の夫婦の行動(1か月に行う回数/倍数が大きい上位5項目/20代~60代既婚者)】※どちらでもないは非掲載
・1時間以上の夫婦2人での会話:満足者の実施回数 10.4回/不満者の実施回数 2.8回(3.7倍)
・配偶者に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える:満足者の実施回数 9.3回/不満者の実施回数 3.0回(3.1倍)
・夫婦2人で、仕事の後や休日に一緒に遊んだり、趣味を楽しむ:満足者の実施回数 3.2回/不満者の実施回数 1.2回(2.7倍)
・夫婦2人で外食を楽しむ:満足者の実施回数 2.9回/不満者の実施回数 1.1回(2.7倍)
・1時間以上の家族との会話:満足者の実施回数 11.0回/不満者の実施回数 4.2回(2.6倍)
夫婦関係の満足状況別に、1カ月に「1時間以上の夫婦二人での会話」を行う回数をみると、夫婦関係に満足している人は、そうでない人の3.7倍も回数が多いことがわかりました。
さらに、「配偶者への感謝を伝える」や「一緒に趣味を楽しむ」「外食」「家族との会話」など、時間を共に過ごしたり、コミュニケーションをとる回数が、2.6倍から3.1倍も差があることがうかがえます。
夫婦関係の満足状況は、世帯年収の“量”ではなく、夫婦や家族と過ごす時間や感謝を伝える回数など、コミュニケーションの量と関係が深いようです。
◆グラフ、詳細はこちらを御覧ください⇒「年収が高いほど夫婦関係の満足割合は高まるのか?」
◆「夫婦関係調査」のリリースはこちらを御覧ください⇒ 「夫婦関係調査2017」
◆出版・印刷物へデータを転載する際には、「夫婦関係調査2017(リクルートブライダル総研調べ)」と明記いただきますよう お願い申し上げます。
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