リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

WEDDING LIVE~届け!結婚式が大好きなあなたへのエール~

支えてくれたファン(ゲスト)にありがとうを込めた最高のライブを。
憧れと夢だけの結婚式ではなく、私は「あなたの結婚式」が作りたい!

佐藤 彩香(さとう あやか)さん
ラグナヴェールアトリエ(東京都)

アイドルやドラマ(韓国・日本)を観ること、全体的にエンターテイメントが好きです。毎日ZIPを録画していたり、王様のブランチなど情報番組が好きで結婚式の提案もそういった所からヒントを得たりしています!

コロナを理由に諦めていたのは2人ではなく私自身だった……。
取り戻した、結婚式への熱い想い

「親に反対されているので」とキャンセルを申し出る2人。コロナで世界が一変し、こんなことばかりが続く日々。私は正直、「またか」と思っていました。いつものように事務的に受け止める自分。でもこの時、そんな自分にハッとしました。コロナ禍を理由に結婚式を諦めているのは、誰よりもプランナーである私自身だと気づいたからです。

結婚式には心が動く瞬間や幸せが詰まっていて、その時間が人生を豊かにしてくれます。だから私は2人にとって意味のある日になるよう、結婚式には必ずテーマを設けます。これが私のやりがい。コロナを理由に諦めている自分に気づき、忘れていた原点が蘇りました。改めて2人に結婚式の大切さを伝えたところ、親御様に話してくださり、理解を得て結婚式を行うことになりました。

会場内に鳴り響く音楽。手拍子の中、ゲストみんなの推しである2人が登場!推しとファンの唯一無二の時間は大盛況でした。

新郎新婦とゲストとの関係性はアイドル(推し)とファンそのもの。
最高のウエディングライブを開催!

2人にはアイドル好きという共通点がありました。口数は少ないけれど、好きなものに対しては熱いものを内に秘めた2人。実は私もアイドルオタクなのですが、推しと応援するファンとの関係性は、新郎新婦とゲストそのものだと気づきました。推しとファンはお互いの「ありがとう」で成り立つ関係。コロナ禍では、ライブも結婚式も実現が困難で、ありがとうを言い合えませんでした。でもどちらも、なくてはならない大切な空間。そこで、2人らしい形で新郎新婦とゲストがありがとうと言い合えるウエディングライブを作ることにしました。

招待状は、「おめでとうございます。第一希望で当選です」とライブの当選通知を模した、web招待状に。アイドルを推す人生で最も高揚する瞬間を味わってもらいます。次に、アイドルといえば「チェキ会」。抽選で2人とチェキ撮影できる、ファンにとっては最高の機会を設定。またライブには不要と、司会をなくしました。その分新郎新婦が軸となって進行する必要があり、「ここでお手振りしてファンサービスを」など、2人と入念なリハーサルを行いました。サービスアルバイトのみんなには、掛け声や盛り上げをレクチャー。スタッフも2人のファンです。みんなでライブを作りたい! 特別なライブにしたい! 気づけば2人は、私の推しになっていました。

当日、いよいよウエディングライブが開幕です。会場内に鳴り響く音楽。手拍子の中、ゲストみんなの推しである2人が登場! 一番の見せ場は、お色直しでの2人のダンスシーン。ゲストはもちろん、サービスメンバーやプランナー、支配人ほか会場の全スタッフが一丸となり、推しとファンの唯一無二の時間は大盛況でした。オリジナルうちわを振りながら誰よりも楽しまれている親御様。当初は反対だった想いを180度転換できたことに、嬉しくなりました。

サービスアルバイトのみんなには掛け声や盛り上げをレクチャー。スタッフも2人のファンです。

新郎新婦の数だけ、ありがとうで満ちた結婚式がきっとあるはず。
結婚式の未来にバトンをつなごう

私は普段から、関わる全スタッフが当日を楽しみにするような結婚式作りを心がけています。みんなが全力で乗っかり、楽しんでくれるものこそが最高の結婚式。みんなで作るこの感覚が、楽しくてしかたありません。

プランナーの仕事は嬉しいことばかりではありません。もう無理、と涙することも。それでも私はまだ、プランナーを続けています。結婚式が大好きだから。コロナ禍でもやりたいと思える結婚式を届けていくことが、私たちの使命です。まだ見ぬ新しい結婚式がある未来。そんな世界に出会うため、ありがとうで満ちた結婚式を一緒に作っていきましょう。

評価のポイント

全身から「結婚式が好き!」が伝わってくる佐藤さんの発表。「好き」のパワーを知っているからこそ、2人の「好き」を極めたところに全く新しい結婚式が生まれました。ただスタイルとしての「ライブ風」ではなく、招待状を受け取った時の高揚感、準備するワクワク感にスタッフも巻き込み、「ありがとう」の爆発的な交歓を実現。他でなく目の前の「あなた」の結婚式をつくりたい、この思いこそが多様化するニーズへの究極の心得なのだと確信しました。