◆子どもを持つ意欲がある人は「仕事以外の時間確保」や「制度利用」がしやすい職場環境である割合が高い
「少子化に関する調査」にて、20~30代の子どものいない既婚者に対し、子どもを持つことの意欲と職場の環境について調査しました。
【子どもを持つ意欲別の自分の職場環境(20~30代の子どものいない既婚者/本人就業者/あてはまる・ややあてはまる計/子どもを持つ意欲がある人と意欲がない人の差が大きい上位3項目)】
「日常的に休みがとりやすい」:意欲がある人 46.2%/意欲がない人 30.2%(16.1pt差)
「残業や休日出勤が少ない」:意欲がある人 40.7%/意欲がない人 25.1%(15.6pt差)
「育休など各種制度を利用しやすい」:意欲がある人 27.1%/意欲がない人 11.8%(15.3pt差)
現在仕事をしてる人で、子どもを持ちたいと考えている人は、そうでない人に比べて、「日常的に休みがとりやすい」「残業や休日出勤が少ない」「育休など各種制度を利用しやすい」に差があることがわかりました。
◆男性は「仕事以外の時間確保のしやすさ」、女性は「制度利用のしやすさ」に差がある
さらに、男女の違いについても調査しました。
【男女ごとの子どもを持つ意欲別の自分の職場環境(20~30代の子どものいない既婚者/本人就業者/あてはまる・ややあてはまる計/子どもを持つ意欲がある人と意欲がない人の差が大きい上位3項目)】
(男性)
「日常的に休みがとりやすい」:意欲がある人 41.0%/意欲がない人 20.0%(21.0pt差)
「困ったことを相談できる」:意欲がある人 38.1%/意欲がない人 20.0%(18.1pt差)
「残業や休日出勤が少ない」:意欲がある人 29.9%/意欲がない人 15.6%(14.3pt差)
(女性)
「育休など各種制度を利用しやすい」:意欲がある人 37.8%/意欲がない人 18.2%(19.6pt差)
「残業や休日出勤が少ない」:意欲がある人 55.4%/意欲がない人 38.3%(17.1pt差)
「子育てしながら働きやすい」:意欲がある人 34.9%/意欲がない人 18.6%(16.3pt差)
男性、女性それぞれの子どもを持つ意欲別に職場の環境をみると、子どもを持つ意欲がある男性は、意欲のない男性に比べ「日常的に休みがとりやすい」といった「仕事以外の時間確保のしやすさ」に差があり、子どもを持つ意欲がある女性は「育休など各種制度を利用しやすい」といった「制度利用のしやすさ」に差があることがわかりました。男女によって、子どもを持つ意欲に影響するものが異なるようです。
有給休暇の活用や育休を含む各種制度をつかえるなど、時間的余裕や制度利用のしやすさを感じられる状況が子どもを持つ意欲の向上につながっているのかもしれません。
◆グラフ、詳細はこちらを御覧ください⇒「子どもを持つ意欲と職場環境の関係は?」
◆「少子化に関する調査」のレポートはこちらを御覧ください⇒ 「少子化課題における解決優先度に関するレポート2016」
◆出版・印刷物へデータを転載する際には、「少子化に関する調査2016(リクルートブライダル総研調べ)」と明記いただきますよう お願い申し上げます。 また、ご使用に際して「リクルートマーケティングパートナーズ広報窓口」までご一報ください