リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

「両家の顔合わせ」のタイミングは、披露宴会場を決定する時。

 株式会社リクルートの調査・研究組織であるブライダル総研より『ゼクシィ結婚トレンド調査2011 首都圏版』(結 婚前に首都圏に住んでいた『ゼクシィ』読者のうち、2010年4月~2011年3月に挙式もしくは披露宴・披露パーティを行った人、計1,024人を対象)から見えてきた、結婚や結婚式、カップルの特徴や変化に関する分析をお伝えします。

① 結納・顔合わせ」実施率は95.7%。九州では約半数が「結納」を実施。

 「結納」とは、本来は、男性が結婚を希望する女性に、結婚の約束のしるしとして物を贈ることです。そして、女性はその気持ちに何らかの形で答礼するというのが基本となっています。

 「結納」の形式にはエリア差が大きく、違うエリアのカップルではどのような形式で行うかなどのすり合わせも必要です。最近では、儀式自体が簡略化されて、食事のみの「顔合わせ」というスタイルもあります。 実施率は依然高く、「結納・顔合わせ」のいずれかを実施したカップルは95.7%となっています。また昔からの伝統的なスタイルの「結納」の実施率は西日本で高く、九州では50.9%と約半数が実施しています。


② 「両家の顔合わせ」のタイミングは、披露宴会場を決定する時。
  「結納」は結婚式の内容を準備する時。


 それでは「結納・顔合わせ」はどのようなタイミングで行われているのでしょうか。

 『ゼクシィ結婚トレンド調査2011』によると、首都圏のカップルの「顔合わせ」の実施タイミングは挙式の8.1カ月前。披露宴・披露パーティ会場の決定のタイミングの平均は披露宴のおよそ8.6カ月前ですので、2週間ほどの違いしかありません。 また、他のエリアでも会場決定とほぼ同じタイミングから1カ月程度で行われています。 「顔合わせ」はカップル二人が主体となり、いよいよ“結婚する”という約束やけじめのタイミングで行われているようです。

 一方で「結納」の実施タイミングは、顔合わせの約1カ月後の挙式の7.0カ月前。これは、ウエディングドレスや引出物など披露宴・披露パーティの内容を検討し始める少し前のタイミングとなっています。

 ウエディングドレスやギフトは、親の関心も高く、また新婦のことも披露宴に招待する親族などのゲストのこともよく知っている親のアドバイスは心強いものです。
 「結納」を実施することで“結婚をする”ことを更に意識するとともに、結婚式の準備に向けて地域の特性や風習やゲストについてなど、親からも結婚式の準備に協力が得やすくなるのかもしれません。

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