リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

第11弾 山本 亜衣さん

昨年で180度変わった人生。「自分を愛し、人も愛せる人間に」を合言葉に、これからつき進んでいきます!

  • 第10回目のGOOD WEDDING AWARDでクリエイティブ賞を授賞

2013年マスダプランニング株式会社に入社。ブライダル部、プランナーとして所属。2013年~2016年頃までは受注・施行が分業制だったため、施行プランナーとして勤務。その後一貫性となり、新規接客も担当。施行では延べ400組のウエディングをプロデュース。
2020年に独立し、ウエディングプランナーに限らず、専門学校の講師・コーディネーターなどとして活動。北海道のクリエイティブチームZoWにも所属をし、自身の仕事の幅を広げるため奮闘中。

プランナーの仕事を目指したきっかけ

“ウエディングプランナー”という職業は、
「神様が導いてくれた職業」だと思っています。

私は、ウエディングプランナーを目指していたわけではありません。
小さい頃から“保育士になりたい”と言い続けていましたが
姉が保育士となりその様子を近くで見ていたらなぜだか満足してしまいました。

やりたいことが見つからないまま四年制大学へ進学。部活とバイトに明け暮れ、気づけば就職活動をしなければならない時期に突入。就職氷河期と言われていたこの頃、“どこでもいいから就職先を探しなさい”がスタンスだったため、職種問わず30社ほどにエントリー。その中で内定をいただけたのは、2社。

そのどちらともがブライダルの会社だったのです。どちらの道を選んでもブライダル。“あぁ…。これは神様が「あなたはウエディングの世界に入るべき」と言ってくれているのだ”と運命を感じ、ウエディングプランナーになることを決意しました。

運命に身を任せたとは言いつつ、今思えば、どこかで「かっこいい女性になりたい」や「幸せな感情が飛び交う場所って良いな」という感情はありましたし、面接もどこの会社より一番力が入っていたと思います。

今では、毎日素敵な場所に居られて、人生において大切な瞬間に立ち会えて、それなのに人の役に立てて、志の高い仲間に囲まれていて…なんて、素晴らしい仕事!と心から感じます。

印象に残った過去の企画(苦労した経験など)

これは、2018年のグッドウエディングアワードでベスト50に選んでいただいた「ハーモニーレース」というテーマの結婚式のお話です。

このとき担当させていただいたおふたりは、とにかく天真爛漫。「人を笑かすことが大好き」というふたりで、打合せも楽しく、関係も良好。おふたりにぴったりのコンセプトもうまれ、“あるある”だと思いますが、打合せが楽しすぎて、やりたいことが溢れ渋滞状態でした。
ここで問題となったのは、“会場のルール”と“ふたりの想い”との壁。

やりたいことのどれもが、テーマと的外れなことは一つもなく、どれも大切なのに、その一方で、会場にも“絶対”のルールがありました。
同会場の他バンケットとのバッティングを防ぐため、入場時間・中座の時間・退場時間は分刻みで決められ、ずらすことは他のお客様への迷惑になってしまう。

そこで私が行った対策は主に2つ。

1.新郎新婦のやりたいことと、そこに関わる人を整理すること
「なぜそれをやりたいのか」「関わってくれる人はどんな人なのか」を問いかけ、その軸がぶれないことが確信できたら、“あえて”余興を乾杯直後にしたり、“あえて”手紙を読まずにピアノ演奏で感謝を伝えたり。人が関わる部分だから、交通整理をしながら関わる人のハーモニーは崩さないよう心掛けました。

2.会社として守るところ、工夫できるところの整理と組み立て直し
会社として守るべき時間やルールがある中、ふたりの希望がマッチする部分はそのままにし、マッチしない部分はルールの範囲内で、順番を大きく入れ替えるなどの工夫を施しました。例えば、通常だとパーティ前半で行う新郎新婦紹介もあえて後半にもってきて、MCから「ここまで楽しく過ごしてきたおふたりですが、おふたりの出会いは…」とつなげることで、花束贈呈などのしっとりした雰囲気へとがらりと変え、違和感のない雰囲気づくりを意識しました。

それにより、守るべきルールは抑えつつも、テーマに沿ったふたりならではの面白い結婚式を叶えることができたのです。
いつも「ルール」や「あたりまえ」に縛られていることは、私にとっての最大の困難でしたが、ちょっとした工夫とメリハリで結果は大きく変わることを学びました。しかも、この結婚式では最終的に、MCさんがアドリブを効かせてくれたり、サービススタッフが私の知らないところで新郎新婦のサプライズをする等の副産物も生まれたのです。
この結婚式ではじめて、上司に「お前の作る結婚式、すごく良いな」と言っていただくことができ、まだまだできることはあるのだと、実感しました。

クリエイティブ賞をいただいたプレゼンの中でも、「不自由なことを嘆くのではなく不自由を愛する」という言葉になって、この考えは生きています。
私が新規接客を乗り越え、ファイナリストになれたのも、この結婚式での経験があったからだと思っています。

ご自身の仕事にかける流儀・思い

GWAでお伝えしていた通り、お恥ずかしながら、私はプランナーという仕事に対して疑問や不安を持ち続けていて、今まで絶対的な「流儀」などは持ってはいなかったかもしれません。ただただ、諦めず、誠実に、コツコツやり続けることだけが取り柄の人間でした。

だから、これからの話をさせてください。

私は、GWAで発表させていただいたおふたりに、結婚式後、
「山本さんの人生が豊かになるよう応援させてください」との言葉をいただきました。
私にとって、この言葉は衝撃でした。きっと私は人の人生を心から応援したことが無かったのだと思います。自分のことだけに必死で、周りが見えてないことを猛烈に反省しました。
私の自己肯定感の低さを認めざるを得なかった。

ですがこのおふたりは、人のことが大好き。
周りの環境に感謝し、自分のこともしっかり愛せる人。
私は、そんな人になりたいと思いました。
「自分を愛し、人を愛せるようになる」それが、私の目標です。

そう考えると、結婚式はそれが叶う場所。
・あなたに出会えてよかった
・あなたの元に生まれて良かった
・あなたが友達でいてくれてよかった

こんな風に、人と人とが認め合い、
改めて、「私、生まれてきて良かった」と自分を愛せる瞬間がそこにはあります。
ちょっぴり自信が無くて、ネガティブな気持ちもわかってあげられる私だからこそ、
同じような想いを抱える人たちに、寄り添える時間が創れるかもしれない。

「自分も愛し、人も愛せる」人間になれるよう、
何事もまずは受け止め、認めてあげる。
それを、私の流儀にしていきたいと思います。

GWA受賞後の変化(ご自身・周囲)

登壇で変化したことは
「自分のいる環境にありがたみを感じ、心の底から感謝できたこと」です。

毎年GWAは、私にとって「また明日から頑張ろう」と思える、とにかく刺激になる場でした。日々の業務に追われて疲れてしまったり、目標を見失ってしまったりする時期もある中、GWAを見るたび、“希望を与えられるファイナリストの人達はすごい!”と思っていましたし、まさか自分が登壇できる人になるとは思ってもいませんでした。

2018年・2019年はベスト50に選出いただき、2020年、ようやくファイナリストに決まると、思った以上にたくさんの方からお祝いと応援メッセージをいただきました。
チームメンバー、過去一緒に働いていた仲間、現場でご一緒するパートナーさん、必死に働いている姿を見守ってくれた家族や友達…エントリーから一緒に戦ってくれた上司は報告の瞬間目の前で泣いてくれたりして。最終審査会までに時間を割いて協力してくれた方もたくさんいて、その多くの反響が嬉しく、心がずっとそわそわ・わくわく・ふわふわ、浮いている感覚でした。

口ではいつも周りの人に「ありがとう」と感謝を伝えてきたつもりでしたが、自分がどれだけの人に支えられてきたのか、どれだけの人に見守ってもらっていたのかを実感し、言葉にできないほど感謝の気持ちが湧きました。
最初は、「自分に自信をつけたい!」「せっかくなら実績を残してみたい!」という想いからエントリーをしましたが、ファイナリストとして登壇した時には、今まで支えてくれた方への恩返しの気持ちで、全力で発表に臨めたと思います。

GWAは「プランニングの棚卸し」という言葉が使われていますが、ファイナリストになったことで「プランナー山本亜衣の棚卸し」が出来た気がしています。
自分と関わってくれる人や仕事で積み上げてきたものを、一つ一つを数えて自分の財産だと確信できた感覚。とてつもなく貴重な時間でした。そんな時間をくださったブライダル総研の方々に感謝しています。

そして嬉しいことに、2021年の今年、チームメンバーの髙橋鮎奈さんがファイナリストとして登壇することとなりました。審査会当日、現地で応援をさせていただきましたが、プレゼンする姿がとてもかっこよく、もう感激・感動。涙が止まりませんでした。同じ目標を一緒に追ってきた同志として、誇りに思います。結果、クリエイティブ賞を受賞され、青色のトロフィーを手にして輝いている姿に、喜びもひとしおでした。
もちろん、賞を取ることがすべてではありませんが、GWAを通し、目標を追う楽しさや、心の底から感謝ができる気持ちが、まだまだ連鎖していくと嬉しく思います。

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