リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

第8弾 芳賀 恵理さん 株式会社ディアーズ・ブレイン(麗風つくばシーズンズテラス)

3度のアワード出場がプランナー人生に彩りを加えた

  • 第2回目のGOOD WEDDING AWARD2012でクリエイティブ賞を受賞
  • 第8回目のGOOD WEDDING AWARD2018ファイナリスト
  • 第10回目のGOOD WEDDING AWARD2020で準グランプリを受賞

現在のお仕事内容:マーケティング部スマイルディレクター室

主なお仕事は結婚式を向上していくことを目的に、インフラ整備、オペレーション改革、ブランディング、教育等幅広く携わり仕組み作りをしています。また並行して結婚式のプロデュースも行い、本部と現場の架け橋を担うことも役割のひとつです。

プランナーの仕事を目指したきっかけ

学生の頃の夢は、ツアーコンダクターになって家族や友人を旅行に案内することでした。
大学時代には観光学を学び、「国内旅行の添乗員」のアルバイトに励みました。朝4時に起きて、お客様をお迎えしたら、目的地までの時間を快適に過ごしていただけるように、また楽しんでいただけるように、工夫しながらご案内していました。短い時間の中でお客様の心に残る旅をお届けできることの面白さもありましたが、もっと自分にできることはないのか、お客様に喜んでいただけることがないのか?と考えるようになりました。

もともと文化祭や体育祭などの行事ごとが好きで仲間と悩み考え、時に衝突しながらも迎えた当日のあの達成感にこそ価値を感じていました。そんな「お祭り好き」だったことを思い返し、就職活動を通して、次第にブライダル業界の魅力に惹かれていきました。リクルーティングレセプション(会社説明会)で弊社代表の「この仕事はいつも文化祭の前夜祭のようなわくわくがある」という言葉に魂を揺さぶられ、自分にぴったりな仕事かもしれない!とウエディングプロデューサーになることを決心しました。こんなにも素晴らしいお仕事に巡り合えたことを幸運に思います。

印象に残った過去の企画(苦労した経験)

2016年の親友の結婚式のプロデュースは良い経験でもあり、ほろ苦い経験でもあります。
婚約中の親友から、「実は、結婚式はしたくないと思っている」と、打ち明けられたことがあります。「え…なんで??」と、悲しい気持ちが強くなってしまい、理由を聞いても納得ができず口論になり、時間だけが過ぎてしまいました。
数か月後、「9月頃に結婚式をしようと思っているんだけど、いつ見学に行っていいかな?」と、思いがけずメッセージが届きました。まさかふたりの結婚式をプロデュースさせてもらえるなんて夢にも思っていなかったですし、結婚式をすると決めてくれたことが、本当に嬉しかったです。

打合せをする中でも、仕事と結婚式準備を両立することの大変さ、悩みや不安など、ふたりは本音をぶつけてくれました。未熟な私のせいで、本当に大変な準備になってしまったと思いますが、披露宴が結ぶと、彼女は大粒の涙を流しながら、「結婚式を挙げて本当に良かったです。これからはたくさんの人たちに結婚式はした方が良いって伝えます」と、声をかけてくれました。
ウエディングプロデューサーの仕事でもっとも大切なこと、「新郎新婦のおふたりに寄り添う」ことの重要性を再確認させてくれた出来事でした。

ご自身の仕事にかける流儀・思い

私が仕事をする上で大切にしていることは、「自分が誇れる仕事をする」ということです。

2012年、GWAに登壇をさせていただいたことをきっかけに、2~3年に1度のペースで所属部門や業務内容が変わりました。ウエディングプロデューサー、人事部での教育担当、マーケティング部での店舗ブランディングや結婚式のオペレーション構築等、本当にたくさんの経験をすることができました。現在も3つのポジションを兼務しているのですが、自身が“楽しい”と感じることもあれば、中には苦手だなと感じることもあります。

「ウエディングプロデューサー」の仕事では、毎回の結婚式が「初めてのプロデュース」という気持ちを持っています。ひとつとして同じ結婚式はなく、どの結婚式を創る過程でも必ずお題は訪れます。そのことを謎解きのように楽しみ、おふたりの期待を大きく超える結婚式を創り上げることに何よりもやりがいと感じています。
結婚式はおふたりにとって一生に一度の特別な一日。
そんな特別な日を、ひとつとして手を抜かずにおふたり以上の思いで一生懸命に迎えたいのです。

「教育」の仕事では、逆に私が勉強をさせていただくことばかりです。
全員が私の言葉に対して納得や共感するわけではありません。必ず自分とは異なる考え方や価値観があり、気づかされることも多く、その一つひとつを面白いと感じます。自分の経験値をひとつの事例として捉えながら、後輩の求めていることを引き出し、成長をサポートしていくことを心がけています。そして、ひとりでも多くの人にウエディングプロデューサーという仕事に誇りを持ち、やりがいを感じてほしいと思います。

そして「マーケティング」の仕事では、立場の違う方と同じ目標や目的に向かって物事を創り上げていくことに「面白さ」を感じています。パートナー企業だから社員だから、新人だから…ではなく、結婚式に携わるすべての方々と同じ熱量で対等に仕事ができる環境を整えていきたいと思っています。お互いがプロとして、最高のパフォーマンスを発揮し、より良いものを創り上げていきたいと願いながら、向き合っています。

“大変”と捉えるか、“面白い”と捉えるかで仕事の価値は大きく変わると思います。
もちろん、得意なことや不得意なこともありますが、どんなことも一つひとつ丁寧に向き合っていきたいと思っています。
必ず誰かの幸せや笑顔に繋がっていると信じて、どんなことにもこだわり込めて、自信を持って誇れるような仕事をすることを大切にし続けたいです。

GWA受賞後の変化(ご自身・周囲)

私はとても幸運なことに、GWA最終審査会で3度の発表機会をいただきました。
1度目はプランナー歴4年目の時。「桜ウエディング」のプランニングをじっくりと棚卸しした時間こそがとても新鮮で楽しいものでした。最終審査会でも、自分の想いをしっかり伝えられたと達成感を得ることができました。でも今、振り返ると、経験が浅かったからこそ、ただ純粋におもいっきり挑戦ができたのだと思います。
(「桜ウエディング(2012年)」の発表レポートはこちら

その後2014年から人事部に配属となり本社の仕事を通して数多くの経験をしましたが、もう一度ウエディングプロデューサーの仕事に就くことになりました。

プランナー歴10年目という節目に大きな挑戦をしようと、GWAに6年ぶりのエントリーをしました。これが「Are You Happy?(2018年)」です。再び最終審査会のステージに立てることの喜びを感じられたのは束の間、怖さと不安が押し寄せました。1度目とは全く違った緊張感で舞台に立ちました。2018年は、7名のファイナリストとの素晴らしい出会いがありました。働く環境は違っても「結婚式をつくる」という仕事に携わる仲間と繋がり、喜びを分かち合ったり、応援しあったり、時に自分を奮い立たせてくれる存在が増えたことは、かけがえのない宝物になりました。
しかし、自分自身の発表に対してはどこか悔しい、気持ちもありました。
(「Are You Happy?(2018年)」の発表レポートはこちら

2020年、有難いことに3度目の発表機会をいただくことができました。
エントリーシートを書いたのは緊急事態宣言発令中の時。結婚式が当たり前のように出来ない現実に直面して「結婚式の在り方」を考えさせられていた最中でもありました。ファイナリストに選出いただき、この時代に発表することの意味を感じました。日々変化する社会の価値観の中で「いい結婚式とは何か?」を問いながらプレゼンテーションの準備に向き合いました。私の想いを伝えるだけでなく、結婚式に携わってくださった皆様への感謝の気持ちと、発表を聞いてくださる皆様に何か気づきのある時間になるように思いを込めて言葉を紡ぎました。視覚から受け取る事も、聴覚から受け取る事も、全てが心地良いものになるように綿密に考えたこともまた、発表した結婚式のようでした。結果は準グランプリでしたが等身大の自分で、全てを悔いなく出し切れたことで、今までに味わったことのない大きな達成感を得ることができました。2020年はオンラインでの開催だったこともあり、例年以上にプランナーの皆さんからの多くの感想をいただきました。
「私もまた今日から頑張ります」「勇気をもらいました」「自分と重ね合わせました」
皆さんが今置かれている状況下で、思いを巡らせてくれたのだと感じました。プランナーの皆さんと心と心で繋がり合うことができたような気がして、とても嬉しかったです。

また、GWAの発表を聞いた方や記事を読んでくださった方から、「同じ悩みを持っていた」「参考にして提案したらお客様が喜んでくださった」など、さまざまな声をいただくようになりました。GWAがなかったら接点を持てなかったプランナーの悩みを解決したり、新しい提案に繋がったこと、そして何よりも、その先のお客様に幸せが届けられたことに喜びを感じることができています。
ウエディングプロデューサーというお仕事は、新郎新婦のおふたりやゲストの皆様の幸せだけでなく、一緒に働く仲間の幸せ、さらには、世の中を幸せにすることができる仕事なんだと、視野が広がった気がします。

3度のGWAを経験して、結婚式の価値やウエディングプロデューサーの存在意義を改めて考え、人としても成長させていただくことができたと感じています。この先も私はウエディングプロデューサーであり続けたいと確信しました。
このイベントを通して成長させていただいたように、これからは後輩育成に力を注いでいきたいと思っています。

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